野村胡堂の交友関係に迫る特別展 テレビアニメ「啄木鳥探偵處」にちなんで
「野村胡堂・あらえびす記念館」(紫波町)で現在、特別展「胡堂交友録 アニメ『啄木鳥(きつつき)探偵處(どころ)』と実在の文士たち」が開かれている。
- 昨年春に放送されたテレビアニメ「啄木鳥探偵處」は盛岡出身の歌人・石川啄木が探偵役、同じく盛岡出身で啄木と交流があった言語学者・金田一京助が助手役となり、さまざまな事件を解決していく。アニメオリジナルキャラクターとして、紫波町出身の野村胡堂や、後に江戸川乱歩となる平井太郎、吉井勇なども登場する。
- 特別展ではアニメに登場した実在の文士たちと胡堂の交流関係を同館所蔵の書簡などの資料を通じ、アニメとは異なる実際の交流の様子や交友関係について取り上げる。胡堂にとって盛岡中学の後輩に当たる啄木との関係では、啄木の親友で新聞記者をしていた岡山儀七からの書簡を展示。書簡の内容は啄木を題材にした映画について胡堂が書いた新聞記事に関する感想で、「あの時代だって啄木のほんたうに畏敬した先輩はあなた様であったと存じます」と書いている。
- 無料のギャラリースペースではアニメのパネル展も実施。胡堂が盛岡での思い出について書いた記事も紹介。その記事中にも啄木の名前が登場する。
(2021-05-24 盛岡経済新聞)
盛岡経済新聞
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