2021-04-07 一日の中で楽しい時間を三つ あげるとしたら 啄木は… 啄木 広場 ボケ 風土計 石川啄木には、一日の中で楽しい時間が三つあった。一つは雪隠(トイレ)の中にいるとき。もう一つは、電車に乗って人々の顔を眺めている時。あと一つは「毎日東京、地方を合せて五種の新聞を読む時間に候」。すなわち、新聞をじっくり読む時だった。 ふるさとの歌人に登場いただいたのは、きょう4月6日が「新聞をヨム日」だから。春の新聞週間の始まりに、ふるさとが生んだヒーローの二刀流復活を伝えることができた。大谷翔平選手の躍動で紙面は華やぐ。 コロナ禍の前より、人々が1日に新聞を読む時間は2分強増えた。たかが2分、されど2分。新聞を読むのが「一日中の楽しき時刻」なら、ありがたい。 (2021-04-06 岩手日報)