小木田久富 著『句集 偶詠』紹介
明るい明るい青に薄い白雲のかかったジャケット
ゆっくり開くと温かみのある濃い藍色の表紙
『偶詠』 小木田 久富 著
発行所 鋭文社
「啄木の息」管理者の好きな句
流星や天界の子のすべり台
天界の吾子の頼りぞ雪の降る
ふらここや地上はなれてゐる安堵
春泥や行くも戻るもならぬ夢
かなかなや黄泉なる子らの笑ひ声
啄木の名のある句より
日記とふ自負・吐露・発露・啄木忌
現今も時代閉塞啄木忌
啄木の遺愛の机春の塵
著者< あとがき >より
- 然る方にすすめられて始めた俳句ですが、早いもので二十九年を数えました。
- 現役を続けております仕事の方も傘寿までは続ける覚悟です。
- 三十年前に子供を亡くしたことが短歌や俳句を詠む契機となりましたが、故に、本句集にも随所に亡子にかかわる拙句を掲載させていただきました。それは、少しでも亡子の供養となってくれればとの拙い親心からです。
『偶詠』 小木田 久富 著
発行所 鋭文社
発行 令和2年12月20日 2600円+税