〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

これを機会に啄木記念館に足を運んでください! 〜来年1/17まで

f:id:takuboku_no_iki:20201002160119j:plain

イヌタデ

石川啄木記念館が開館50周年

企画展で啄木顕彰の歩み振り返る

 石川啄木記念館(盛岡市渋民)で9月29日、開館50周年記念第13回企画展「啄木顕彰のあゆみ」が始まった。

  • 同館は1970(昭和45)年に開館。その後、石川啄木生誕100年に当たる1986(昭和60)年に現在の建物である「生誕百年記念館」が建てられた。今回の企画展では、同館の50年を振り返るとともに、渋民地域で行われてきた「啄木顕彰」の歴史を振り返る内容となっている。展示では、渋民村時代から現在まで続く啄木顕彰の取り組みと、記念館の現在までを全3章に分けて紹介。
  • 第1章では記念館開館までの道のりを、新聞記事や村の広報、写真などの資料で振り返る。渋民村は1954(昭和29)年に、近隣地域と合併し玉山村となった。当時から啄木の故郷として来訪する「啄木愛好者」は多く、村の観光面として啄木の故郷であることを生かし、「啄木をもう一度ふるさとへ迎え入れよう」という動きが活発になっていった。
  • 第2章では、現在の記念館となる「生誕百年記念館」の建設に向けた流れを紹介。啄木の生誕100年を記念した新館の建設を求める声が上がったが、募金はなかなか集まらず苦戦。その状況が新聞で取り上げられると、苦境を知った全国の愛好家から寄付金と熱い思いが届いたという。
  • 第3章は、現在まで続く「啄木顕彰」の活動を取り上げ、啄木ゆかりの場所を巡る散策路の整備や、啄木忌・啄木祭といったイベントの開催、啄木の短歌を使った「啄木かるた」などについて、写真資料を中心に紹介する。
  • 同館の担当学芸員は「記念館に何度も来たことがある人も、しばらく来ていない人も、来たことがないという人も、これを機会に記念館に足を運んでもらいたい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。入館料は、大人=300円、高校生=200円、小中学生=100円。2021年1月17日まで。
(2020-09-30 盛岡経済新聞)

 

石川啄木記念館が開館50周年 企画展で啄木顕彰の歩み振り返る - 盛岡経済新聞