〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「啄木の年が私の中で生きているうちに勝負をしかける」 工藤玲音さん

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スイレン

<岩手・盛岡市

くどうれいんさん “先輩・石川啄木”を熱く語る

  • 「わたしの小学校の時の啄木のイメージは、ふるさとを美しく書いている人、あとはカンニングをした人。ちょっと女たらしのところ」
  • 盛岡三高の文芸部に入部した玲音さんは、短歌、俳句、随筆、小説など様々なジャンルに挑戦。「授業中ノートの下にもう一枚文芸用のノートを置いておいて、先生が見ていない隙にすっとずらしてこっちに短歌を書いて、先生がくるっとこっちを向くと戻す」
  • 玲音さんは現在26歳。そして啄木は、26歳で亡くなっている。「この先どういう気持ちでどういう目標で書き続けていったらいいか、年末くらいにすごく悩んでいたんですね。その時に、ある出版社から歌集を出してみませんかと声がかかりまして。ちょうどその時、この啄木学級の話があって、私が啄木だとしたらそろそろ死んじゃうじゃないかと思ったんですよ。私は啄木に勝たないといけないんですよ。啄木の年齢が、私の中で生きているうちに歌集を出すということで勝てなくても勝負をしかけるというか…。つい先日「やります」と「歌集を出したいです」とお答えしました。彼の命日までになんとか刊行できればいいなと思って、今ほんとに始めたばかりですが、歌集を編み始めています」

(2020-09-28 岩手めんこいテレビ

 

くどうれいんさん “先輩・石川啄木”を熱く語る 歌人でエッセイスト<岩手・盛岡市>