〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

ぜひ 盛岡市渋民の石川啄木記念館においでください!

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コアカソ

石川啄木記念館開館五十周年

  森 義真(もり よしまさ・石川啄木記念館館長)

  • 石川啄木記念館は、最初の岩手国体が開かれた昭和45年の4月13日、啄木の五九回忌法要が営まれた日に開館しました。個人の文学館・記念館としては最古ではありませんが、全国でも先駆けの部類に入ると自負しています。
  • 私は現在、九代目の館長ですが、歴代の館長には「名物」と言われた方々がおられました。「歌う館長」として有名な方、啄木からウェブスターの辞書をもらった方のお子さん・・・。
  • 記念館の活動で中心となるのは企画展で、さまざまな切り口から啄木との関わりを掘り下げて、来館者の方々に紹介しています。また、啄木とゆかりのある場所を巡るウォークとバスツァーも事業に取り入れて実施し、多くの好評をいただいております。
  • さらに、記念館は啄木祭実行委員会の事務局となっており、共催事業として啄木祭や啄木かるた大会などを、関係機関の協力をいただきながら実施しています。
  • 新型コロナの感染防止対策を講じた上で、石川啄木記念館開館五十周年記念・第十三回企画展『啄木顕彰のあゆみ』を開催いたします。会期は、9月29日から来年1月17日まで。記念館ができるまでのさまざまな動きから始まり、開館、新館開館、盛岡市への移管と、その間に歩んできた広い意味での啄木顕彰について、いろいろな角度からご紹介します。
  • ぜひ、盛岡市渋民の石川啄木記念館に足をお運びいただき、50年という歴史を感じ取っていただければありがたく存じます。

『街 もりおか』 No.633 2020.9月号 杜の都社. 令和2年9月1日)