〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

盛岡の高校でも、啄木を知らない生徒が … もっと宣伝したい

f:id:takuboku_no_iki:20200911151235j:plain

アメンボ

望郷の歌に生きる力

 啄木学級故郷講座 歌人の工藤玲音さん講演

  • 啄木学級故郷講座が5日、石川啄木記念館中庭にある旧渋民尋常小学校校舎で開かれた。啄木が幼少期に学び、のちに教壇に立った学び舎で、啄木の人物像と文学について理解を深めた。
  • 26人が受講。渋民出身の俳人歌人、作家の工藤玲音さんの講演に耳を傾けた。
  • 工藤さんは自身と啄木との関係性について解説。高校時代の古典の授業を例に挙げ「私たちが啄木かるたをやっている間、ほかの子どもたちは百人一首をやっていた。同じ盛岡の高校でも、啄木のことを知らない生徒もいて、宣伝したい気持ちになった」と当時の心境を明かした。
  • 現在は歌集の制作に取り組んでいるという工藤さん「なんとか啄木の命日までに完成させたい」と意気込む。「今こうして、作家として仕事をする上で、啄木のパワーや渋民のエネルギーを感じている。啄木より3倍も4倍も長生きして、自分の創作活動を頑張りたい」と決意表明した。
  • 同日は、工藤さんと記念館の森義真館長による対談「文芸マルチ人間 〜 啄木・れいん」も行われた。

(2020-09-07 盛岡タイムス)