2020-08-28 啄木「…空に吸はれし十五の心」今の10代の人たちの孤立する心に 啄木 広場 クランベリー 折々のことば:1918 鷲田清一 不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心 (石川啄木) 歌集『一握の砂』から。 一つ前に「教室の窓より遁(に)げてただ一人かの城址(しろあと)に寝に行きしかな」とあるから、授業を放棄したのだろう。見限ったのであれ、締め出されたのであれ、今の10代の人たちの孤立する心にもそれを吸い込んでくれるもっと大きなものがあればいいが。 (2020-08-28 朝日新聞) 折々のことば:1918 鷲田清一:朝日新聞デジタル