「並外れた表現力」「欠勤重ねた」 記者時代の啄木語る
- 旧釧路新聞社(北海道新聞の前身の一つ)に勤めていた歌人石川啄木の記者としての側面に焦点を当て、研究者の北畠立朴(りゅうぼく)さんと釧路高専の小田島本有教授=日本近代文学=が語り合う公開対談が5日、釧路市中央図書館で開かれた。
- 北畠さんは「釧路に来るまで新聞記者の経験はほぼないが、釧路新聞でも多くの記事を残した。文章の表現力も並外れている」と評価。一方で「実際の記者は100行分の取材をして10行を書くが、啄木は10行分しか取材しないのに100行も書いた」とし、表現が過大すぎる点を指摘した。
(釧路文学館が、26日まで開いている企画展「新聞記者・石川啄木」の関連イベントとして開催)
(2020-07-06 北海道新聞)