〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

仕事に疲れ辞めたくなった時、心にしみる啄木の歌

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ポンカン(?)16日目くらい

【三山春秋】春になると上毛新聞に自治体や…

  • 春になると上毛新聞に自治体や企業などの人事異動が掲載される。新たな配属先と前職、氏名が記されるだけだが、サラリーマンにとっては一大事。文字の向こうに栄転の喜びもあれば、悔し涙もあることだろう。
  • 仕事に疲れたり、辞めたくなった時、心にしみるのは石川啄木の短歌。〈気の変る人に仕へて/つくづくと/わが世がいやになりにけるかな〉。昔も今も我慢することの多いのが仕事である。
  • 啄木は1886(明治19)年、住職の子として岩手県に生まれた。神童と言われ、盛岡中学時代から文芸誌「明星」に投稿。詩作にも熱中した。つまずきは父親が住職を解任され、自身の結婚と同時に一家の生活を背負ったこと。
  • 〈はたらけど/はたらけど猶わが生活楽にならざり/ぢつと手を見る〉。誰もが口の端にのせる歌の数々を残し、26歳で旅立った。最期をみとったのは歌人若山牧水。あす4月13日は啄木忌である。

(2020-04-12 上毛新聞)

 

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