〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

バンカラの胡堂とハイカラの啄木

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オキザリス

書評

『胡堂と啄木』郷原宏・著 資料で迫る同窓生2人の軌跡

  • 銭形平次捕物控」の作家で、日本の音楽評論も確立した野村胡堂(こどう)と、26歳で早世も天才歌人として歴史に名を残した石川啄木は岩手・盛岡中学の同窓だった。
  • 胡堂が、1年下の啄木の「おそろしくへたくそな新体詩」に手を入れたのが始まり。バンカラの胡堂とハイカラの啄木。
  • 胡堂は一高、東京帝大法科へと進むが中退、啄木は文学で身を立てる夢も挫折を繰り返す。ともに貧乏や病、家族の不幸などに見舞われながら「大輪の花」を咲かせていく。資料などから丹念に追ったその軌跡は読み応えがある。(双葉社、3000円+税)

(2020-04-03 SankeiBiz

 

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