〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木短歌を東北おんば訳した “ドキュメンタリー映画” 完成

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シュウメイギク
陸前高田市

〝おんばの言葉〟が映画に
 気仙の女性への取材をもとに 3月に大船渡で上映会も

  • 『東北おんば訳 石川啄木のうた』の編著者で詩人の新井高子さん(埼玉大准教授)が、大船渡市の女性たちにインタビューした内容に基づくドキュメンタリー映画『東北おんばのうた:つなみの浜辺で』(鈴木余位監督、80分)が、このほど完成した。
  • 東日本大震災後、「石川啄木の短歌を、その土地の言葉に訳したい」と考えた新井さん。何度も大船渡市に足を運び、仮設住宅に暮らしていた中高年の女性らとともに、啄木の残した短歌100首を「ケセン語」に翻訳。『東北おんば訳 石川啄木のうた』として刊行した。
  • 今回のドキュメンタリー映画は、おんば訳に携わり、同著にも登場する同市の女性たちに、新井さんが改めて行ったインタビューを中心に構成。
  • 完成を記念する大船渡市での上映会は、3月18日(水)午後6時から。新井さんは「本当におばあちゃんたち一人一人が魅力的に映し出されている。三陸の〝おんば〟からプレゼントされた宝物のような作品」とし、広く観覧を呼びかける。

(2020-01-18 東海新報

 

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