〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

キーンさん 気持ちを込めた日記こそと啄木や紫式部を研究

f:id:takuboku_no_iki:20190225165611j:plain

[飛行機]

天声人語ドナルド・キーンさんを悼む

  • 日本兵が残した日記を翻訳する。海軍で日本語を学んだドナルド・キーンさんを待っていたのは、そんな仕事だった。部隊が壊滅し、7人だけ残されたという記述があった。それでも新年を祝おうと13粒の豆を分け合っていた。そんな日記を書き、死んだ人たちこそが「私が初めて親しく知るようになった日本人だった」。後の著書で回想している。
  • 戦後、日本文学の研究をする。目を引くのが日記への思い入れである。『百代(はくたい)の過客(かかく)』で、紫式部石川啄木などあまたの日記を扱った。日記が文学として読まれる国は日本以外にほとんどなく、気持ちを込めた日記こそが私小説の源流になったと論じた。

(2019-02-25 朝日新聞

 

(天声人語)ドナルド・キーンさんを悼む:朝日新聞デジタル

 


ドナルド・キーンさん死去

啄木、被災地にも思い

 「平泉」へエール熱く

  • キーンさんは、岩手県とも縁が深かった。若き日に訪れた中尊寺に感銘を受け、また平泉の価値を説いたほか、石川啄木の研究でも来県。2011年の東日本大震災後は本県などの被災地にも寄り添い続けた。
  • キーンさんは啄木の研究者としても知られる。2013年には盛岡市石川啄木記念館などを訪れ、2016年には評伝「石川啄木」を出版。啄木の魅力を日本だけでなく世界中に広めた。
  • 同記念館の森義真館長は「言葉の壁を越え、古典から現代に至るまで日本文学を理解しているキーンさんが逝去したことは日本にとって大きな損失だ」と悼み「啄木や子規の評伝を書き上げ、国籍取得の目的は達成できたと思う。安らかに眠ってほしい」とねぎらった。

(2019-02-25 岩手日報

 


新潟)名誉市民のキーンさんを悼む声次々 ゆかりの柏崎

  • ゆかりがある新潟県柏崎市では、関係者が哀悼のメッセージを出すなど悲しみに包まれた。
  • キーンさんの蔵書や著作を集め、米・ニューヨーク時代の自宅書斎を再現しているドナルド・キーン・センター柏崎は3月末まで冬季閉館中だが、2月25日から当分の間、1階ロビーに記帳コーナーを設ける。センターを運営するブルボン吉田記念財団の染谷晃事務局長は「多くの方に先生への追悼メッセージを書いてもらい、東京でのお別れの会に持参したい」と言う。(渥美好司)

(2019-02-25 朝日新聞

新潟)名誉市民のキーンさんを悼む声次々 ゆかりの柏崎:朝日新聞デジタル

 


「啄木の評価海外でも高めた」 ドナルド・キーンさん 函館からも悼む声

(2019-02-25 北海道新聞
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/280015

 

 ───────────

寂聴さん「私を呼びに来る日が待ち遠しい」 ドナルド・キーンさん死去でコメント

(2019-02-25 毎日新聞、ほか各紙へ寄稿)
https://mainichi.jp/articles/20190224/k00/00m/040/126000c

 

─────────── 

偉大なる日本文学者、ドナルド・キーン

(2019-02-22 nippon.com)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190222-00010002-nipponcom-cul