〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

露伴、茂吉、啄木らが訪れ、歌会を開いた鴎外の屋敷

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[観潮楼の名のついたお菓子]

(訪ねる)文豪・文人ゆかりの地 森鴎外 東京都文京区・台東区

 1862(文久2)年に生まれ、1922(大正11)年に亡くなった森鴎外。小説家、評論家、陸軍軍医であり要職を歴任した人物。東京メトロ千代田線の千駄木駅を降り、団子坂を上る。1892(明治25)年、鴎外はこの坂の上に屋敷を構え、60歳で亡くなるまで家族と共に後半生を過ごした。

 2階からは遠くに品川沖が見えたといい、鴎外は家を「観潮楼(かんちょうろう)」と名付けた。幸田露伴斎藤茂吉石川啄木らが訪れ、歌会を開き、同時代の文人たちのサロンとなっていたと伝えられる。

 観潮楼は火災と戦災で今はなく、跡地に文京区立森鴎外記念館が建つ。現在は、コレクション展「鴎外、小倉に暮らす」を3月31日まで開催中。(大村美香)

 ・文京区立森鴎外記念館は、東京メトロ千代田線千駄木駅から徒歩5分。
(2019-02-14 朝日新聞

 

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