岩手県立図書館「啄木資料展」 16年以降収集 63点展示
同時開催 テーマ展「啄木ともりおか」
- 啄木と秋田県鹿角市の縁を探った寄稿が掲載された地域文芸誌「芸文かづの」や、16年に生誕130周年を記念して開催した北海道の函館市文学館の特別企画展「函館に守り遺(のこ)されてきた啄木日記」の図録、国際啄木学会の研究年報など多彩な資料が集まった。
- テーマ展では青春時代から渋民代用教員時代をピックアップして啄木のエピソードや作品、ゆかりの人を取り上げ、盛岡との関わりを紹介している。盛岡中学(現盛岡一高)時代の啄木の級友船越金五郎が遺した日記、4歳年上の先輩金田一京助が著した啄木の伝記風回想録や、啄木の処女詩集「あこがれ」の初版本、文芸雑誌「小天地」なども展示されている。
- 同館企画広報課の安倍和恵課長は「26年という短い生涯の半分を盛岡で過ごした啄木。どういう生き方をしたのか知ってもらう機会になれば」と話す。
- 28、29日には映画会「石川啄木~ 負けん気強がり~」、11月3日には啄木の短歌を用いた「啄木かるた」によるかるた大会もある。11月18日まで。
(2018-10-11 岩手日日新聞)