〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 「この街のすべてが/灰になったこと…」高校生が啄木の故郷で詠む


[ブルーベリー]


下館一高、初の連覇 短歌甲子園 3人が秀作詠み快挙

  • 歌人石川啄木の故郷、岩手県盛岡市で19日、全国の高校生が短歌創作の腕前を競う「全国高校生短歌大会(短歌甲子園)」の決勝戦が行われ、団体戦で、本県の下館一高が2年連続3回目の優勝を果たした。連覇は大会初。
  • 勝戦の題は「光」。下館一高は、敗者復活戦から勝ち上がった地元の盛岡三高を2対1で下した。
  • 同じく本県から出場した下妻一高は審査員特別賞を受賞した。決勝トーナメント進出は逃したものの、作品の出来を評価された。(大貫璃未)

(2018-08-20 茨城新聞


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団体戦で盛岡三が準優勝 短歌甲子園2018 下館一(茨城)連覇

  • 第13回全国高校生短歌大会「短歌甲子園2018」は19日、盛岡市松尾町の盛岡劇場団体戦の決勝トーナメント競技、個人戦公開決勝審査が行われた。団体戦の決勝には昨年優勝の下館一(茨城県)と敗者復活から勝ち上がった盛岡三が進出し、下館一が大会史上初の2連覇を果たした。盛岡三の鈴木陽君は、大会中最も先鋭的だった作品に贈られる個人賞・石川啄木賞を「転輪と火砲の砕く/中東の煉瓦を知らぬ/十三の我」で受賞した。
  • 勝戦の題は「光」。先鋒、中堅の競技で互いに1ポイントずつを取り合い、勝敗の行方は大将戦に委ねられた。盛岡三の大将、西山綾乃さんは「水底に鱗(うろこ)が光る/錦鯉/私の歩幅くらい大きい」で、馴染みの場所にすむ鯉の大きさと自分の成長を重ねて表現。下館一の大将、大幡浅黄さんの作品「すれ違う肩それぞれの持っている/朝の光がまぶしくて/夏」の得票がわずかに上回り、下館一に軍配が上がった。
  • 特別審査員を12年にわたり務めている歌人小島ゆかりさんは、今大会を総括して「作品を作り、発表するだけでもみんな少しずつ傷つく。涙ぐましく痛ましくもあるが、健気で健やかで人間的。傷つきながらも出会いがあり、その素晴らしさを毎年この大会で味わっている。感謝の気持ちでいっぱい」と話した。

(2018-08-20 盛岡タイムス)


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下館第一が2連覇 石川啄木故郷で開催/短歌甲子園

  • 歌人石川啄木の故郷、盛岡市で19日、全国21校の高校生が短歌の腕前を競う「短歌甲子園」の決勝戦があり、団体戦茨城県立下館第一高が2年連続優勝を果たした。団体はリーグ戦を勝ち抜いたチームがトーナメント方式で対戦した。
  • 勝戦の題は「光」。「地下へゆくエレベーターの 電光に包まれるとき 孤独に気づく」と詠んだ下館第一高2年の林里美さんは「電気の無機質な光に当たった時に感じた孤独感を表した」とうれし涙を流した。
  • 個人戦は「この街のすべてが 灰になったこと 忘れたような朝顔の花」と詠んだ宮城県宮城第一高2年の鈴木そよかさんが最優秀作品賞に輝いた。

(2018-08-20 日刊スポーツ)


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