『一握の砂』
石川啄木 著・近藤典彦 編
桜出版 2017年10月28日 発行 1000円+税
編者・近藤典彦氏「まえがき」より
- 『一握の砂』を読むのなら、ぜひ本書で読んでください。現在出版されているどの『一握の砂』よりも格段すぐれた版だからです。
- 『一握の砂』(近藤典彦編)は朝日文庫版(2008年)として刊行されましたが、絶版になりました。
- 本書では同文庫版にいくつかの訂正をほどこすとともに、その後の私の研究成果を補充しました。補充は主に「我を愛する歌」の章の脚注となって実現しています。「我を愛する歌」こそ『一握の砂』の精髄なのです。
- 朝日文庫版では入れなかった歌番号と索引を入れるなど、使い勝手をよくしました。
- 啄木が始めた三行書きは「現在の歌の調子を破る」(啄木)ための、野心的なこころみでした。啄木は歌人であるとともに詩人でした。行分けには詩人啄木のテクニックが駆使されています。かれの三行書きの短歌は美しい三行詩でもあります。
- 一行ごとに、歌と行分けが要求する小休止を置きながら、味読してください。
- 朗読こそ啄木短歌最高の鑑賞法です。
『一握の砂』
石川啄木 著・近藤典彦 編
桜出版 2017年10月28日 発行 1000円+税桜出版 電話. 019-613-2349 FAX. 019-613-2369
◎ お知らせ
『悲しき玩具』一握の砂以後 11月下旬、刊行!
石川啄木 著・近藤典彦 編