〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 “あん時のセップンかど たんまげたぁ” 『東北おんば訳 石川啄木のうた』


『東北おんば訳 石川啄木のうた』

  • 編著 新井高子 未来社
  • 2017年9月発行 1,800円+税
  • おんばの朗読が聴ける、QRコード付き


「帯」より
  訳というのは、
  単なる言葉の
  置き換えではない、
  心の共有なのだと
  感じました。
  啄木の心を、
  おんばの声で
  聞くとき、
  東北の強さ、深さ、
  自在さが
  伝わってきます。
  俵万智




    

編著者 新井高子
「はじめに」より

  • おんば(おばあさん、おばさんの意。親しみや敬愛を含んだ呼びかけの言葉)たちは、ときに腕組みし、ときにでき上がった訳に大笑い。三陸海岸の、おおどかな媼が紡いだ啄木のうた。ちょっと幻想的に「海のおんばのうた」と呼びたい気もしています。