〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 「啄木と樹人 ふるさとコンサート」秋田県鹿角市 10/9


「啄木、樹人テーマのコンサート」秋田県鹿角市で10月9日 [朝日新聞]

  • 「一握の砂」で知られる国民的歌人石川啄木(1886〜1912)と、「おもちゃのマーチ」を作曲した小田島樹人(じゅじん)(1885〜1959)。鹿角ゆかりの2人をテーマにしたコンサートが10月9日、鹿角市十和田毛馬内の常照寺で開かれる。
  • 啄木の母方の曽祖母、熊谷エイは常照寺で生まれた。啄木が敬慕した長姉サダは、小坂鉱山の長屋に住んだ。サダが亡くなる2カ月ほど前、長編詩「鹿角の国を憶(おも)ふ歌」を作っている。啄木が鹿角を訪れたという記録はないが、最近の研究によると、実際に十和田湖や鹿角に来遊した可能性が高いという。
  • 鹿角市花輪の酒造業の家に生まれた樹人は、旧制盛岡中学で啄木の1学年下だった。地元で啄木を研究する村木哲文さんの取材で、啄木と樹人に交流があったことがわかっている。資料は残らないが、啄木が実際に鹿角を訪れたとすれば、案内したのは樹人ではないか、と村木さんは推測する。(加賀谷直人)

(2017-09-08 朝日新聞


記事