石川啄木
石狩の空知郡の
牧場のお嫁さんより送り来し
バタかな
ー 悲しき玩具より ー
- 道内酪農の黎明(れいめい)期に開設された「北村牧場」(岩見沢市北村豊里)が、111年の歴史に幕を下ろす。旧北村の地名になった北村家一族が経営してきたが、国の遊水地整備事業で移転を余儀なくされ、廃業を決めた。現役では道内最古とされる大正期のサイロも解体される。
- 北村牧場は1906年(明治39年)開設。開拓の祖・北村雄治氏の弟、謹(きん)氏が開き、飲用乳のほかバター製造を手掛けた。現在は謹氏の孫、中曽根宏さんが4代目として経営している。中曽根さんは「牛飼いの労働は年間約4千時間。子供も海水浴に連れていけないほど忙しかったが、やりがいがあった。もう少し若ければ別の場所で続けたんだけど」と話す。
- 北村牧場は歌人・石川啄木とも縁がある。(岩見沢総局 川口浩平)
(2017-04-03 北海道新聞)
「啄木の息 北村牧場の啄木歌碑」も、どうぞご覧ください。
- 啄木は函館時代に同僚・橘智恵子に憧れた。智恵子は20歳で岩見沢の牧場主・北村謹氏と結婚した。
- 啄木が智恵子を詠んだ歌、22首。