〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

誌上交流戦「短歌甲子園の歌人たち」「歌壇」4月号


[ウグイスカグラ]


「学芸余聞」[岩手日報]

  • 総合短歌雑誌「歌壇」4月号(本阿弥書店)は、盛岡市と宮崎県日向市の短歌甲子園に出場した若い歌人たちの誌上交流戦を特集している。
  • 石川啄木の古里盛岡はこれまでに11回、若山牧水の出身地日向は6回の大会を開催。誌上では両大会から出場経験者各8人が競詠し、大会を思わせる熱戦を繰り広げた。
  • 盛岡チーム、武田穂佳さん「手のひらを重ねて恋人繋ぎして二人で守るちいさな真珠」、戸舘大朗さん「電話帳/『家族』の欄に一字ずつ/あなたを入れた日を忘れない」。
  • 盛岡の審査員を務める歌人田中拓也さんは「参加型」大会による交流拡大や、若い歌人の増加という成果を指摘。「短歌という詩形が次の時代につながるきっかけとなっている」と評価した。

(2017-03-30 岩手日報