〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

早春の甲子園 不来方高校<不来方のお城の草に寝ころびて 石川啄木>


[オキザリス]


「河北春秋」[河北新報]

  • その珍しい姓に遠い夏の日を思い出す。昭和44(1969)年の夏の全国高校野球大会決勝で松山商と引き分け再試合の名勝負を演じた三沢高校太田幸司投手とバッテリーを組んでいた捕手が小比類巻(こひるいまき)という姓だった。
  • ことしの選抜大会に初出場する不来方(こずかた)(岩手)の主将は小比類巻圭汰投手。エースで4番。選手10人のチームを引っ張る大黒柱だ。話題には事欠かない。内、外野、投手もこなす唯一の控え選手が実は一番、鍵を握る。甲子園練習は、女子マネジャー3人もヘルメットをかぶって手伝った。開会式では声楽のコンクールで全国1位の竹内菜緒さんが国歌を独唱するという。
  • 不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心 石川啄木>。早春の甲子園の空の下、無心で悔いのないプレーを。

(2017-03-18 河北新報記事