〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い息づかいに触れてみたい

東京都北区 赤レンガ図書館で「石川啄木の日記を読み解く」

啄木文学散歩・もくじ


東京都 北区立中央図書館 ドナルド・キーンコレクションコーナーのある赤レンガ図書館

  パネル展「石川啄木の日記を読み解く」--ドナルド・キーン


「砲兵工廠の赤レンガ倉庫」が「赤レンガ図書館」に


1905年(明治38)当時、小石川にあった東京砲兵工廠銃包製造所が、ここ十条の地に移転してきた。1919年(大正8)、弾丸鉛身場としてこの赤レンガ倉庫が建設された。1945年(昭和20)まで、小銃や機関銃の弾薬、薬莢、火薬類の製造が行われていた。戦後、アメリカ軍に接収された後、返還され、陸上自衛隊が武器補給処十条支所として活動する。2008年(平成20)北区立中央図書館に生まれ変わる。(北区立中央図書館HP「赤レンガ倉庫について」より)

  • 赤レンガと芝生の間にはテラス席がある。本を読んだりお茶を飲んだりお弁当を食べたり、自由にのんびりできる。
  • 明るく光る芝生は手前にずっとつながり、とても広い遊び場になっている。大勢の人たちが遊んでいた。






「図書館の正面入口」

  • 近代的な外観。この背中側に赤レンガ館があるなんて!
  • 館内は段差のないフロア、車いすの人にも便利な机、書架、トイレ。また、自動貸出機もある。






「おしゃれな入口の看板」

  • 図書館表示の下には、「アトリエ・ド・リーブ 赤煉瓦Cafe」も紹介されている。






ドナルド・キーンコレクションコーナー」(パンフ)

北区の名誉区民で北区アンバサダーの日本文学研究者ドナルド・キーン氏から寄贈があった書籍、絵画を、中央図書館1階に「ドナルド・キーンコレクションコーナー」として公開しています。キーン氏の書き込みのある貴重な図書も、レファレンスカウンターでお申し込み頂ければ、コレクション閲覧室内で自由に手に取ることができます。(「ドナルド・キーンコレクションコーナー」の紹介文より)

  • 黒柳徹子さんからキーン氏宛のハガキが飾ってあった。1994年夏、黒柳さんが飯沢匡著『異史 明治天皇伝』をキーン氏に送ったときに添えたハガキ。
  • 背表紙に赤丸シールのある本は、キーン氏自身の書込みやサインが入っている。緑丸シールは、キーン氏への贈呈者の書込みなど。
  • ぎっしりと書き込みのある本を手に取って眺めていると、3・11東日本大震災の後、「日本人と共に生き、共に死にたい」と日本国籍を取得したキーン氏の人柄が伝わってくるようだ。
  • 若い頃のキーン氏とご家族との写真、愛犬との写真などがあった。展示してあるキーン氏の日本文による直筆原稿は、石川啄木の文字にどことなく似ているように感じた。





「パネル展のチラシ」


パネル展「ドナルド・キーン 石川啄木の日記を読み解く」

  • 展示は、2017年3月30日(木)まで
  • チラシの左に写っている三枚のしおりは「ドナルド・キーン著作集(新潮社)のカバーのデザインから作ったもの。京型染め友禅の型紙よりとの説明があった。






「展示内容一覧」(チラシ)

パネル展は1階エントランスで開催中。

  • 2016年に新潮社より出版したドナルド・キーン著、角地幸男訳 『石川啄木』の本から抜粋している。
    • 生まれつきの反抗精神を持った啄木。渋民への愛着はそこから離れてからいよいよ増していったこと。
    • ローマ字日記は他人に秘密にすることを意識したものではなく、むしろどのように読まれるかを意識し計画的に書いている。それは「文学作品」に近い。
    • 啄木は明らかに現代歌人だった。まるで我々と同時代の人間。
  • 第一章から最終章までを一章ごとに写真付きの説明文で紹介している。






赤レンガ倉庫部分は開架書庫になっていて天井がとても高い。






自衛隊駐屯地との間にある遊歩道」

  • 表の底抜けに明るい外観と、裏側に広がる煉瓦造り外壁とのギャップがすごい。
  • ここはオシャレな遊歩道になっている。





「ガラスに映り込んでいるのは陸上自衛隊十条駐屯地の建物」

  • 総務省のサイトには「北区域には、赤羽、志茂、十条等にかけて軍需工場や軍事施設があり……」とあったが、この場所は空襲には遭っていないとのこと。
  • このガラスの中で、小銃や機関銃の弾薬、薬莢、火薬の製造が行われていたのだと思うと、煉瓦の傷みにも歴史を感じる。



東京都 北区立中央図書館
  東京都北区十条台1丁目2−5


北区立中央図書館HP