〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

『石川啄木 旅日記』啄木ファンや啄木研究者の交流と素顔が見える

石川啄木 旅日記』

 西脇 巽 (著) 桜出版

  旅は道連れ、世は情け-------
  啄木ファンや啄木研究者の交流と素顔が垣間見える

国際啄木学会関係の旅をするようになり、啄木日記を真似て「旅日記」を書くことを思いついた。
国際啄木学会が学問的にもきちんとした学会であると同時に、愉快な楽しい仲間たちの集まりであることをご理解いただければ幸いである。(著者「はじめに」より)

  • 盛岡編 2007年4月 啄木忌前夜祭、国際啄木学会盛岡セミナー
  • 続・盛岡編 2007年6月 「啄木 生命を歌う」テノール独唱 森田純司氏
  • 東京編 2009年3月 国際啄木学会東京セミナー
  • 函館編 2009年9月 国際啄木学会二十周年記念函館大会
  • 台湾編 2012年5月 国際啄木学会台北大会 
  • 台日文学者交流会編 2012年6月
  • 旭川編 2013年4月 国際啄木学会旭川セミナー
  • 釧路編 2013年9月 国際啄木学会釧路大会
  • 新・盛岡編 2014年4月 啄木忌前夜祭、啄木忌法要
  • 堺編 2014年5月 国際啄木学会堺大会


本書「解説 森 義真 (石川啄木記念館館長/国際啄木学会理事)」より

  • 「忠操恐怖症」、一般の方はもちろん、啄木に親しんだ方にもなじみのないことばだと思う。「忠操」とは、啄木の妻・節子の父「堀合忠操」のことだが、さまざまな石川啄木の不可解な行動を解き明かす病名として、精神科医である西脇巽さんが診断を下したものである。この解析による啄木の行動のいくつかについて、西脇さんの解説を耳にしたときに感嘆した。実に合点が行く。
  • すなわち、節子との婚約の儀式に啄木が行かなかったことや、節子が盛岡の実家で長女の京子を生んだ時も啄木は渋民から会いに行かなかったことなどに、その症状が明らかに表れている、というものだ。

石川啄木 旅日記』
 西脇巽/著 桜出版
 2015年10月発行 2000円+税

  桜出版 電話. 019-613-2349 FAX. 019-613-2369

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