『石川啄木 旅日記』
西脇 巽 (著) 桜出版
旅は道連れ、世は情け-------
啄木ファンや啄木研究者の交流と素顔が垣間見える国際啄木学会関係の旅をするようになり、啄木日記を真似て「旅日記」を書くことを思いついた。
国際啄木学会が学問的にもきちんとした学会であると同時に、愉快な楽しい仲間たちの集まりであることをご理解いただければ幸いである。(著者「はじめに」より)
本書「解説 森 義真 (石川啄木記念館館長/国際啄木学会理事)」より
- 「忠操恐怖症」、一般の方はもちろん、啄木に親しんだ方にもなじみのないことばだと思う。「忠操」とは、啄木の妻・節子の父「堀合忠操」のことだが、さまざまな石川啄木の不可解な行動を解き明かす病名として、精神科医である西脇巽さんが診断を下したものである。この解析による啄木の行動のいくつかについて、西脇さんの解説を耳にしたときに感嘆した。実に合点が行く。
- すなわち、節子との婚約の儀式に啄木が行かなかったことや、節子が盛岡の実家で長女の京子を生んだ時も啄木は渋民から会いに行かなかったことなどに、その症状が明らかに表れている、というものだ。
『石川啄木 旅日記』
西脇巽/著 桜出版
2015年10月発行 2000円+税桜出版 電話. 019-613-2349 FAX. 019-613-2369
────────────────────────────────────