〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い息づかいに触れてみたい

石川啄木 著(P.96〜97)おどけたる手つきをかしと

[サクラ]


煙 一


(P.96)


   おどけたる手つきをかしと
   我のみはいつも笑ひき
   博学の師を


   自が才に身をあやまちし人のこと
   かたりきかせし
   師もありしかな


<ルビ>自=し。才=さい。


(P.97)


   そのかみの学校一のなまけ者
   今は真面目に
   はたらきて居り


   田舎めく旅の姿を
   三日ばかり都に曝し
   かへる友かな


<ルビ>三日=みか。都=みやこ。曝し=さらし。