[ユリノキ]
- 東日本大震災の被災地にゆかりのある人々の詩が、被災者らを励まし続けている。昨年、没後100年を迎えた県内出身の歌人、石川啄木の記念歌碑が今月、陸前高田市高田松原に建立された。被災者は詩と自分の姿を重ね合わせ、復興に向けた歩みを進めている。(高木克聡)
- 記念歌碑を建立した石川啄木没後百年記念事業実行委員会は「命やふるさとの大切さを訴える啄木の心がつながって、皆さんの励ましになるよう願う」と話した。
- 陸前高田市には、花巻市生まれの詩人、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の詩が刻まれた復興祈念ポストが2年前から設置されており、仮設住宅などで不便な暮らしが続く人々の心の支えとなっている。
- 10月に94歳で亡くなった漫画「アンパンマン」の作者、やなせたかしさんも詩を寄せた。やなせさんがデザインしたハンカチには「陸前高田の松の木はいのちをつなぐ希望の木」とつづられている。
(2013-11-27 産経ニュース)