〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

石川啄木「マチ擦れば二尺ばかりの…」・寺山修司「マッチ擦るつかのま海に…」『短歌研究』11月号


[ヤマブドウ]


『短歌研究』2013年11月号 短歌研究社

特集二  映画と短歌

 スティヴン・リジリー
  マッチ擦るつかのまに「カサブランカ」を読む寺山修司

  • 寺山修司の「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」
  • 石川啄木「マチ擦れば二尺ばかりの明るさの中をよぎれる白き蛾のあり」

似ているといえば似ているようだ。

  • 寺山が映画「カサブランカ」を分析するのではなく、短いエッセイを啄木の慣用語法にするかたちをとった。