〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

みた、金環日食 ! !



[幸運のリング]

隠れ始めは太陽がよく見えていた。金環になるころは雲がじゃまをして、ほとんど太陽の位置もわからないくらいだった。
ちょうどリングになるころに、うす雲の合間からこの光が届いた。子どもたちやおとなたちから歓声があがった。


カラスが騒ぎ、コウモリが飛んだ。


これほど広範囲で金環日食が見られたのは、932年前。平安時代のことだそうだ。
また、今回のように広範囲で見られるのは ………、 300年後。


いま生きている人たちは、みんな空の上。