〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

ふるさとの山に向ひて/言ふことなし 石川啄木


[フサフジウツギ]


近事片々:啄木が詠んだ…

  • 啄木が詠んだ<ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな>を思い起こす。「警戒区域」一部長期化へ、の報に。
  • 向かい合うこと、言葉が不要なほどありがたさを感じること。誰しも持つ故郷の風光から遠ざけられる悲痛を思う。

(2011-08-22 毎日新聞>東京夕刊)