〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

《ただ血は沸るなり、眼は燃ゆる也》石川啄木


[ドウダンツツジ]


  次代への名言
雨ニモマケズ編(45)

  • 銭形平次」の生みの親、野村胡堂には二つの“家宝”があった。
  • 一つは《ただ血は沸(たぎ)るなり、眼は燃ゆる也。快(こころよき)哉(かな)》と日露開戦に興奮する様子を伝えてきた旧友の詩人、石川啄木の手紙である。
  • もう一つは、夏目漱石が親友の正岡子規にあてた書簡。帝大(東大)での学生生活がいやになり、試験を放棄してふてくされている子規に「是非(ぜひ)帰って来いと懇々(こんこん)と勧めたもの」だ。(文化部編集委員 関厚夫)

(2011-06-16 産経ニュース)