2011-06-01 君が眼は万年筆の仕掛けにや 啄木 啄木 広場 [センダン] 季語刻々 六月の万年筆のにほひかな−−千葉皓史 日ごろはパソコンの画面に向かって書くが、手紙やハガキはできるだけ万年筆で書くようにしている。 「君が眼(め)は万年筆の仕掛けにや絶えず涙を流して居給(いたま)ふ」 これは石川啄木の短歌。泣いてばかりの「君」をからかっている。<坪内稔典> (2011-06-01 毎日新聞>東京)