2011-05-20 石川啄木は日記をローマ字で書いた 啄木 広場 [カナメモチ] 明治時代の川柳に言う… 明治時代の川柳に言う。〈ギョエテとはおれのことかとゲーテ言い〉。文豪ゲーテ(GOETHE)の名前の読み方の難しさを皮肉った。 いま多く使われているローマ字表記はヘボン式(標準式)と呼ばれる。 石川啄木は日記をローマ字で書いた。啄木の歌人仲間の土岐善麿はローマ字でつづった歌集をいくつか発表した。日本語の形の探求者でもある歌人が横文字で、というところが面白い。 きょうは「ローマ字の日」とカレンダーにはある。 (2011-05-20 西日本新聞朝刊>コラム >春秋)