〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

石川啄木は日記をローマ字で書いた


[カナメモチ]


明治時代の川柳に言う…

  • 明治時代の川柳に言う。〈ギョエテとはおれのことかとゲーテ言い〉。文豪ゲーテGOETHE)の名前の読み方の難しさを皮肉った。
  • いま多く使われているローマ字表記はヘボン式(標準式)と呼ばれる。
  • 石川啄木は日記をローマ字で書いた。啄木の歌人仲間の土岐善麿はローマ字でつづった歌集をいくつか発表した。日本語の形の探求者でもある歌人が横文字で、というところが面白い。
  • きょうは「ローマ字の日」とカレンダーにはある。

(2011-05-20 西日本新聞朝刊>コラム >春秋)