〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

『ジュリー&ジュリア』どうぞ、召し上がれ


【ジュリー&ジュリア】


『ジュリー&ジュリア』 Julie & Julia

 
1949年、外交官の妻ジュリアは夫の転勤でフランスに来た。食べることに夢中な彼女はプロ養成の料理学校に通う。8年間の苦労の末に出版した料理本はベストセラーになった。
50年後のニューヨーク。9・11後の市民相談係をしているジュリーは、ジュリアに憧れて全部のレシピに挑戦し毎日ブログに載せる。
実在の二人を時空を超えてシンクロさせて・・・。


たくさんの失敗をしながら作る料理が次々に並び、「ボナペティ」(どうぞ、召し上がれ)の呼びかけが入る。(食事後に、観てよかった!)二人の女性は、子どものように地団駄踏んだり床に寝ころがったり、可愛くて明るくてつい笑ってしまう。妹からの手紙に号泣するジュリア(メリル・ストリープ)の演技には、泣かされた。

描かれている二組の夫婦。時代も性格も異なるが、共通するのは夫の心の広さと暖かさだったと思う。そこだけを観ても価値あり。