〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「啄木の命日に思う」


【黒耀石】


「今日は啄木忌」

 --石川啄木の身長や体重は?
啄木は、1912年(明治45)の今日、4月13日、午前9:30に小石川区久堅町にて亡くなった。幼いときから、やんちゃで負けず嫌いだったという彼の体つきはどんなだったのだろう。

【啄木のからだつき】

  • 啄木は小がらなほうであった。少年時代は、糸きり歯がみえ、笑うと右の頬にえくぼができた。おでこがひろかったので、小学校時代には「でんぴこ」や「でんぴ」というあだながついた。また、頬がゆたかで肌が白くきめがこまかく、瓢箪を思わせたので、「ふくべっこ」ともよばれたという。
  • 成人してからも、身長五尺二寸二分(約158cm)、体重十二貫(約45kg)、渋民村での徴兵検査は、「筋骨薄弱で、丙種合格、徴集免除」というものだった。


(「新文芸読本 石川啄木河出書房新社  1991)