〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「何となく、今年はよい事あるごとし。」


【日の出】


あけましておめでとうございます。
「啄木の息」においでくださいまして有り難うございます。昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いします。
これからも啄木追っかけアンテナを高く掲げ、耳を澄まして歩きます。
皆さまにも、そして私にも、2009年が幸せな年になりますように!


明治43年暮れの啄木。24歳。

生まれたばかりの長男を亡くし父も母も妻も不健康、自分も体の不調のため夜勤をやめた。
「而して残額僅かに一円二十一銭に過ぎず。」
負債は百数十円・・・。


こうして迎えた1911年(明治44年)1月。啄木は詠う。


  何となく、
  今年はよい事あるごとし。
  元日の朝晴れて風無し。 
               石川啄木

啄木の目線は未来にあります。
変えられない過去はすっぱり忘れ、明日へ向かっています!