〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「啄木名歌の謎を解く」吉井勇記念館 11/17


[ナンテン]


吉井勇記念館開館10周年記念講演会
「啄木名歌の謎を解く〜なぜ、3行書きか〜」

吉井勇記念館では、吉井勇と交友のあった歌人石川啄木についての講演会を開催します。入場は無料です。

  • 2012年11月17日(土)13時30分〜
  • 場所 猪野々集会所(記念館となり)
  • 講師 西郷竹彦氏 文学者・児童文学研究家、ロシア文学翻訳家。

「短歌」と「短歌と写真のコラボ」募集 〜11/30

石川啄木・一禎の歌碑:家族思う心歌に 建立3周年記念の短歌募集 高知

  • 歌人石川啄木の父一禎が晩年を過ごした高知市に父子の歌碑を建立した「啄木の父石川一禎終焉の地に歌碑を建てる会」は、建立3周年記念短歌大会を開き作品を募集している。応募は11月30日まで。
  • 歌人としての父子の功績と碑の存在を広く知ってもらおうと、建立3周年と啄木没後100年にあわせて短歌大会を開催。「短歌」と「短歌と写真のコラボ」の2部門で、「家族」「龍馬」「路面電車」をテーマにした作品と自由題を募集している。
  • 問い合わせと応募は岡林一彦さん

〒781-0113 高知市種崎651の8 岡林一彦さん方「短歌募集」係
  メール宛先 oka1oko8@kxa.biglobe.ne.jp 
  電話 088-847-2330

(2012-10-30 毎日新聞>高知)

「忙人寸語」

  • 「はたらけど/はたらけど猶なおわが生活(くらし)楽にならざり/ぢつと手を見る」。詩人、歌人石川啄木の晩年の作である。没後100年の日本。世界に例のない経済成長を遂げたはずが、労働環境は啄木の赤貧時代に舞い戻ってしまった
  • 文学の道に希望を抱いたまま啄木は数え 27歳で、短い生涯の幕を閉じたが、名を残してあの世で救われた。現代の市井人は「はたらけど/はたらけど〜」の 31文字が重くのし掛かる。

(2012-10-28 千葉日報

鴎外記念館、東京・千駄木の自宅跡地に開設

  • 森鴎外が晩年を過ごした東京都文京区千駄木に来月 1日、区立森鴎外記念館がオープンする。生誕150年を記念して作られたもので、収蔵資料は約 1万4000点。鴎外に関する資料の収蔵数としては国内最大だ。
  • 記念館は鴎外が60歳で亡くなるまでの30年間を過ごし、2階から東京湾を望めたことから「観潮楼」と名付けた自宅の跡地に立つ。石川啄木斎藤茂吉ら多くの文化人が訪れた。

(2012年10月25日 読売新聞)

日経Biz「没後100年を迎えた『石川啄木』」

  • わずか26歳で1912年に夭逝したが、没後100年を迎えて、石川啄木(1886〜1912年)の評価あらためてが高まっている。「ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく」「たはむれに母を背負ひて そのあまり軽きに泣きて 三歩あゆまず」などの短歌で知られる、近代短歌を代表する歌人
  • 極貧の中、26歳で肺結核に命を奪われた。渋民村(現岩手県盛岡市)に生まれたが、故郷を離れて困窮の日々が続いた。
  • 歌集『一握の砂』初版は1首を3行書きにするレイアウトで、「五七五、七七」という常識を打ち破った。「ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」のような望郷の歌で知られるが、「はたらけど はたらけど猶わが生活(くらし)楽にならざり ぢつと手を見る」のような仕事をテーマにした歌も多い。

(2012-10-22 日経Bizアカデミー)

講座・講演「没後百年石川啄木の世界」10/25〜11/13

今年で没後100年の歌人石川啄木に焦点を当てた写真パネル展や講演会、資料の展示など。

  • 清田図書館 札幌市清田区平岡1条1
  • 11月8日(木)2時、関連資料などを紹介する「司書によるブックトーク」。
  • 11月11日(日)2時、北海学園大人文学部准教授の田中綾さんによる講演「没後百年石川啄木と現在 『時代閉塞(へいそく)の現状』から見えるもの」。

(2012-10-25 朝日新聞>北海道)

石川啄木が見た夢、生きた現実 -立命館 11/14、11/21,11/28

 特集 啄木に学ぶ 没後100年特別講座 立命館大阪キャンパス
◎2012年11月14日(水) 14:00〜15:40(90分の講演と10分の質疑応答)(全3回‐1)

啄木は小説家になりたかった。そして、彼は小説を書いた。しかし、黙殺された。啄 木は悲しいとき歌ができた。やがて、歌は彼にとって〈悲しき玩具〉となった。啄木 が見た夢と生きた現実を交錯させながら、啄木の小説、詩歌等を読み解きたい。啄木 の遺した作品は、100年を経て現代の私たちにどのような感動を与えてくれるだろう か。

◎11月21日(全3回‐2)

  • テーマ 白秋と啄木
  • 講師 チャールズ・ フォックス

北原白秋石川啄木は、「明星」派の歌人として活躍しました。友人であった二人で すが、お互いがそれぞれ一番鋭い読者でもあったと言えます。当講座では白秋と啄木 相互の批評を紹介し、それを実際の作品と照らし合わせ、解釈したいと思います。

◎11月28日(全3回‐3)

  • テーマ 啄木と現代-没後100年のいま、啄木をどう読むか
  • 講師 田口 道昭

石川啄木には「東海の小島の磯の白砂に/われ泣きぬれて/蟹とたはむる」等、歌集 『一握の砂』にみられる感傷的詩人というイメージと、「明日の考察」をよびかけた 評論「時代閉塞の現状」にみられるような経世家のイメージがあります。これらのイ メージを、啄木没後の今日、どう統一して理解するか、考えたいと思います。