〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い息づかいに触れてみたい

作品に登場する啄木

『初飛行』日本の文学作品中最も鮮烈な飛行機の作品

[旧陸軍所沢飛行場のジオラマ -所沢航空発祥記念館-] 《作品に登場する啄木》 『初飛行 ― 明治の逞しき個性と民衆の熱き求知心』 村岡 正明 光人社NF文庫 2010 明治四十四年六月九日は、不時着した好敏と伊藤や仰天した農民にとってばかりでなく、明治天皇や…

《解答》青山学院大学入試問題

[スズメガヤ] 《前回の解答》 青山学院大学 教育人間科学、文 平成21年 「弓町より──食うべき詩」石川啄木 ◎ 解答 【 イ 】

「弓町より──食うべき詩」---石川啄木関連・大学入試問題

[ 雲 (クマの兄弟げんか)] 青山学院大学 教育人間科学、文 平成21年 「弓町より──食うべき詩」石川啄木 -概略- ◎ 次にあげるのは、石川啄木の評論「弓町より」の中の文章「食うべき詩」の一部である。よく読んで後の問に答えよ。 「食うべき詩(くらうべき…

《解答》武蔵大学入試問題

[ゼフィランサス] 《前回の解答》 武蔵大学 人文・経済 平成13年 俵万智 「『石川啄木詩集 あこがれ』解説」◎ 解答 啄木が取り組んだものに、短歌と詩と小説がある。小説は、力が入り過ぎて失敗した。短歌は、その力を抜いて作ったので、魅力的である。力が…

俵万智『あこがれ』解説」---石川啄木関連・大学入試問題 

[ヒルガオ] 武蔵大学 人文・経済 平成13年 俵万智 「『石川啄木詩集 あこがれ』解説」 -概略-◎ 次の文章を読んで、後の問に答えよ。 啄木は、小説を書きたい人だった。それは彼の日記や評論を読むと、よくわかる。 「私は小説を書きたかった。否、書くつもり…

啄木って女々しい! 賢治は気持ち悪い!

[ドクダミ] ○週刊朝日 2012年7月27日号 「暖簾にひじ鉄」内館牧子(連載コラム No.545)啄木派 VS. 賢治派 「岩手県民って、石川啄木派と宮沢賢治派が居酒屋で口論するんだよ。…普通のオジサンやオバサンが口角泡を飛ばして、啄木が一番、賢治が一番ってやっ…

『ガン50人の勇気』病みてあれば心も弱るらん

[ベニバナヤマボウシ] 《作品に登場する啄木》 『ガン50人の勇気』 柳田 邦男 (著) 文藝春秋 < しなやかな心 >(P.73) 白血病のため十一歳で亡くなった横浜市の宮上裕君の日記『おにいちゃんは一ばんぼし』(創芸社)は、そういう中でも広く知られた記録…

『女たちのジハード』「こころよく 我にはたらく仕事あれ…」は、女たちの呻吟

[カリン] 《作品に登場する啄木》 『女たちのジハード』 篠田節子 集英社文庫 2000年 《解説》 ヒロインたちへの共感 ──こころよく、我にはたらく仕事あれ 田辺聖子 …… これは現代女性への強力な応援歌でもあり、ゆたかな示唆であろう。現代、女性の職場は拡…

『橋のない川』<その7>-終 啄木は、ふるさとの山はありがたきかな、と歌ったが…

[大正ガラス] 《作品に登場する啄木》 『橋のない川』 住井すゑ 新潮社 (つづき) <その7>第五部 《落花の賦》孝二たちは夕日にきらめく校舎の窓をうしろに、やがて大橋を西に越えた。 西の山なみ──金剛、葛城、二上、生駒は、きょうもその存在のままを…

『橋のない川』<その6> かにかくに坂田の里は恋しかり 似非啄木

[スダジイ] 《作品に登場する啄木》 『橋のない川』 住井すゑ 新潮社 (つづき) <その6>第三部 《影踏み》 孝二はおぼえている。 新しき明日の来るを信ずといふ 自分の言葉に 嘘はなけれど── 歌集 “ 悲しき玩具 ” に収められている啄木の歌だ。 孝二もや…

『橋のない川』<その5> そんな啄木のしあわせが羨ましかった…

[狐の嫁入り] 《作品に登場する啄木》 『橋のない川』 住井すゑ 新潮社 (《海酸漿》つづき) <その5> 孝二はふとんにうつ伏せた。孝二は思いきり泣きたかった。けれども啄木がその歌でうたっているように孝二には泣けない。孝二は、 死ぬまでに一度会は…

『橋のない川』<その4> 「畑中が石川啄木の歌集を持ってるの、知ってるけ?」

[氷の花] 《作品に登場する啄木》 『橋のない川』 住井すゑ 新潮社 (つづき) <その4> 《海酸漿》 貞夫と恒太郎は神功皇后を祀る社殿のうしろで弁当をひろげた。緑一色の耕地の中に点在する家々の白壁。四すじのたて縞のように盆地を走る葛城、曾我、飛…

『橋のない川』<その3> 自分の思いどおりに歌うたら、それ、やっぱり歌け。

[シードラゴン] 《作品に登場する啄木》 『橋のない川』 住井すゑ 新潮社 (つづき) <その3>ところで放課後、学級日誌を記入する孝二を、貞夫は今日も教室の片隅で待ち合わせていたが、 「孝やん、ここに、ええのがあるで。」と、歌集のとある頁をゆびさ…

『橋のない川』<その2> 一人かくれて “一握の砂" の頁をくった

[運搬船] 《作品に登場する啄木》 『橋のない川』 住井すゑ 新潮社 (つづき) <その2>貞夫もひととき一緒に笑っていたが、 「もう一つまねして作ったろか。“一度でも我に頭を下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと” というのを、“一度でも我を小森と嘲…

『橋のない川』<その1> 一握の砂、てなんやネ。

[ミツマタ] 《作品に登場する啄木》 『橋のない川』 住井すゑ 新潮社 <その1> 第二部 《竹馬 一》 この手紙といっしょに送る歌集は、豊さんがくれたもので、作者の石川啄木という人も、幸徳秋水に心を傾けていた一人やそうです。こういう歌なら、お前はん…

『ひとりたび一年生』啄木が気に入っていた へんてこな狛犬

[『ひとりたび一年生』花巻温泉編] 《作品に登場する啄木》 『ひとりたび一年生』 たかぎなおこ メディアファクトリー (P.061)そしてそのあと石川啄木が気に入っていたへんてこな 狛犬があるという神社に行ってみることにしました けっこう遠くて少し迷っ…

『約束の冬』「啄木の歌碑? 観に行きたいとは思わないわ」

[シロミノコムラサキ] 《作品に登場する啄木》 『約束の冬』上・下 宮本輝 文藝春秋 (下巻 P.140)「裏切り者ってのは、血判状に名をつらねたやつのなかから出るのよ」 小巻は言って、自分の軽自動車のドアをあけ、 「さあ、これから小樽の街の観光スポット…

『スペース』石川啄木はほとんど無視されていますね

[ユズリハ] 《作品に登場する啄木》 『スペース』 加納朋子 東京創元社 (P.85)色々なところを見学していて思ったのですが、岩手では宮澤賢治がこれだけ大切にされているのに引き替え、石川啄木はほとんど無視されていますね。もちろん、歌碑くらいはあるん…

『うちにはムーちゃんが…』東海の小島の磯の白砂に

[うちにはムーちゃんがいる] 《作品に登場する啄木》 『うちにはムーちゃんがいる』 照丘真弓 メディアファクトリー (コミックエッセイ) (P.116) ムーちゃんと岩手旅行に行ったのですが 時間がなくて石川啄木記念館に行けず 帰ってからなんとなく 石川啄…

『青春の門』<その2- 終> 非凡なる人のごとくにふるまへる…… 啄木

[ヌルデ] 《作品に登場する啄木》 『青春の門』第三部 放浪篇 五木寛之 講談社 改訂新版 <その2- 終>〈啄木と馬鈴薯〉つづき(P.238) (西沢)「(中略) 世の中には、早く本を読みすぎた人間の不幸、ってものがあるんじゃないかね。おれたち普通の人間…

『青春の門』<その1> 自分よりも年若き人に半日も…… 啄木

[ガマズミ] 《作品に登場する啄木》 『青春の門』第三部 放浪篇 五木寛之 講談社 改訂新版 <その1> 〈啄木と馬鈴薯〉(P.234) 西沢はちょっと沈黙したあと、無精ひげを指でなでながら、また話しはじめた。 「死ぬなら函館で死のうと思う──なんて、啄木は…

『本棚から猫じゃらし』啄木は憧れの人…私の青春を返してほしい

[アザミ] 《作品に登場する啄木》 『本棚から猫じゃらし』 群ようこ 新潮文庫17冊目 石川啄木「ローマ字日記」 <惚れると不幸になる男>(P.193) ちょっとした心の隙間に女性をいれて、自ら枠にはまってしまって苦悩した男性もいる。石川啄木もそういった…

『ウエザ・リポート』石川啄木も徘徊したという、あの砂山…

[キツリフネ] 《作品に登場する啄木》 『ウエザ・リポート』 宇江佐真理 PHP研究所 <砂山>(P.116) とりわけ、胸を締めつけられるような気持ちになったのは砂山の景色だった。かつて、私の通っていた中学校の近くに砂山があった。 そう、石川啄木も徘徊し…