〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2018-04-20から1日間の記事一覧

 梅の鉢を火に焙りしが……〈無粋な歌〉ではなく〈すぐれた作品〉

[ウメ] 真生(SHINSEI)2018年 no.306 「石川啄木と花」 近藤典彦 第十回 梅 ひと晩に咲かせてみむと、 梅の鉢を火に焙りしが、 咲かざりしかな。 作歌は1911年(明治44)1月17日。『悲しき玩具』所収。 句読点のある三行書短歌ですから、『一握の砂』ではな…