〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

岩手県立図書館に「浦田敬三文庫」整備 賢治、啄木の本も多数

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ダイモンジソウ

故・浦田敬三さんの「文庫」整備 県立図書館 賢治、啄木の本も多数

    県立図書館の閉架書庫に約2900冊を収蔵した「浦田敬三文庫」

  • 岩手県立図書館(盛岡市盛岡駅西通、藤岡宏章館長)は、岩手の近代文学の研究に力を注いだ元教員の故・浦田敬三さんの蔵書の一部を受け入れ、「浦田敬三文庫」として整備した。
  • 浦田さんは1926(大正15)年、紫波町生まれ。法政大学文学部日本文学科卒。宮沢賢治と親交が深かった直木賞作家の森荘已池ら本県の文学者の年譜を手掛けるなど、本県の近代文学研究の基礎づくりに貢献した。国際啄木学会盛岡支部の初代支部長も務めた。
  • 「浦田敬三文庫」は個人名を冠した特殊文庫。閉架図書資料のため、郷土資料カウンターに申し込むことで館内で閲覧のみ可能。同館が収蔵に力を入れている宮沢賢治石川啄木の関連図書もリストアップした。
  • 9月下旬からは、文庫一覧のPDFファイルをホームページでも公開し、研究目的などでも利用しやすくなった。
  • 啄木記念館では啄木関連の新聞記事のスクラップなど資料を中心に284点を受け入れ、企画展などで活用している。浦田さんの資料の受け入れに関わり、文庫開設を心待ちにしていた森義真館長は「近代文学の研究者の資料が、個人の文庫として受け入れられたことは大きい」と、研究の足跡の活用に期待を寄せる。

(2021-10-10 盛岡タイムス)

 

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啄木 最初の鉄道での上京は子ども料金だった!

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シュウカイドウ

風土計

  • 「ふるさとの訛なつかし/停車場の人ごみの中に/そを聴きにゆく」。歌に詠んだ石川啄木が5歳の時、古里の渋民を通る鉄道が青森まで開通した。
  • 啄木が鉄道で訪れたのは、北海道・釧路から横浜まで。最初の上京は13歳。上野駅助役になった義兄を夏休みに訪ねた。子ども料金だったという。
  • 歌集には鉄道を詠んだ短歌が40首ある。「何となく汽車に乗りたく思ひしのみ/汽車を下りしに/ゆくところなし」。旅に託した行き場のない気持が伝わる。
  • 鉄道の旅を気軽に楽しめなくなって久しい。「朝まだき/やつと間に合ひし初秋の旅出の汽車の/堅き麵麭(パン)かな」。心躍る旅立ちの朝。せめてもと歌の中で気分を味わってみる。

(2021-10-10 岩手日報

 

 

 

 

「霧ふかき好摩の原の停車場の…」啄木の人生と鉄道 啄木記念館企画展

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アオハダ

「啄木と鉄道」関わり探る 盛岡・記念館で企画展

  • 石川啄木記念館の企画展「啄木と鉄道」は、盛岡市渋民の同館で開かれている。鉄道が作品に多く登場することや、親族に関係者がいたことを紹介しながら、啄木との深い関わりを浮き彫りにしている。
  • 近代化が進む中、啄木5歳の1891(明治24)年、好摩駅が開業。渋民駅はまだなく、啄木は好摩駅を利用した。題材となった短歌には「霧ふかき好摩の原の停車場の朝の蟲こそすずろなりけれ」がある。
  • 身近なところでは姉2人が鉄道関係の仕事の男性と結婚。
  • 同館の鳥取邦美主任学芸員は「鉄道は啄木の歌、小説、詩のいずれにも登場。また生涯どこに行っても鉄道のある場所で暮らしていた。人生と切り離せないものだったと言って良いだろう」と強調する。来年1月23日まで。
    (2021-10-09 岩手日報

 

  

 

 

〈 かの旅の 夜汽車の窓に おもひたる… 〉企画展「啄木と鉄道」石川啄木記念館

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マユミ

NHK 岩手 NEWS WEB

石川啄木と鉄道とのつながりを紹介する企画展 盛岡市

  • 明治時代の歌人石川啄木とこの時代に開通した鉄道とのつながりを紹介する企画展が盛岡市で開かれています。石川啄木記念館で開かれている企画展には、歌集やパネルなどおよそ50点が展示されています。
  • このうち、代表的な歌集「一握の砂」に収められた「かの旅の 夜汽車の窓に おもひたる 我がゆくすゑの かなしかりしかな」という短歌は、明治40年に函館で大火災にあって職場を失い、失意の中汽車で札幌に向かった際の心情を詠んだものです。
  • また、啄木が5歳の頃に開業した、今の好摩駅の風景を詠んだ短歌では「霧ふかき 好摩の原の 停車場の 朝の蟲(むし)こそ すずろなりけれ」と、朝もやの中、駅舎に響く虫の声に心惹かれた思い出がうたわれています。
  • 企画展は来年1月23日まで開かれ、今月24日には学芸員による講演会も行われます。

(2021-10-07 NHK 岩手 NEWS WEB)

 

動画あり

石川啄木と鉄道とのつながりを紹介する企画展 盛岡市|NHK 岩手県のニュース

 

 

 

 

啄木も2次元アイドル「ハコメン」に !?

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マユミ

歴史上の人物5人が函館PR 2次元アイドル「ハコメン」誕生

  • 函館市は、SNSを活用した非接触型の観光プロモーションに力を入れる。今年度は函館ゆかりの偉人による5人組2次元アイドル「HAKOMEN(ハコメン)」を生み出し、まちの魅力をツイッターで発信。メンバーがさまざまな観光にまつわるミッションに挑戦し、デビューまでの成長過程も楽しめる。
  • 同グループは道内唯一の国宝「中空土偶」の力で召喚され、現代でアイドルグループを結成した―との設定。中空土偶はプロデュースも担う。
  • メンバーは箱館戦争をともに戦った土方歳三榎本武揚五稜郭設計者の武田斐三郎、歌人石川啄木、函館にも来航したペリーと異色の5人。市の観光情報サイト「はこぶら」では、5人のメンバーのプロフィールや各自のお薦めスポットなどが紹介されている。
    (提供 - 函館新聞社
    (2021-10-04 e-HAKODATE)

 

歴史上の人物5人が函館PR 2次元アイドル「ハコメン」誕生 | 2021/10/4 /函館地域ニュース by e-HAKODATE

 

 

 

 

啄木絶筆の短歌2首を陶板に記した歌碑 東京・小石川

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終焉の地歌碑の除幕式当日 国際啄木学会東京支部終焉の地歌碑建設実行委員メンバーと啄木ファン(除幕式・2015年3月22日)

文学碑の散歩道

石川啄木 最期の時を前にして

  • 石川啄木が最後に住んだ東京・小石川の家の跡地辺りに、絶筆の短歌2首を陶板に記した歌碑が建てられている。

「呼吸すれば、/胸の中にて鳴る音あり。/凩よりもさびしきその音!」
「眼閉づれど/心にうかぶ何もなし。/さびしくもまた眼をあけるかな」

  • どちらの歌も死後に発見され、歌集「悲しき玩具」の冒頭に置かれた。肺病に侵され弱り切った自らを描き、読者に悲しみを催させる内容だ。
  • 碑材は啄木の故郷にある姫神山の石を用い、陶板は原稿用紙をかたどる。隣接地に立つ高齢者施設の1階には「石川啄木顕彰室」が開設され、関係資料を展示している。
  • 象徴主義的な作風を試みた初期を除き、啄木は平明な言葉を使った。生活に即して詠み、1首を3行に分ける新鮮なスタイルを開拓した。

  (随時掲載します)

(2021-10-05 岩手日報

 

 

 

 

 

 

主題「啄木における国際性」 国際啄木学会セミナー

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クサギ

啄木作品の国際性を探る 国内外の研究者らシンポ

  • 国際啄木学会(池田功会長)の2021年度セミナーは3日、オンライン方式により開かれた。前半は盛岡大の塩谷昌弘准教授ら3人が研究発表。後半はシンポジウム。「啄木における国際性」を主題に探った。
  • 塩谷准教授は「啄木と地図」と題し発表。朝鮮併合を受けての短歌「地図の上朝鮮国にくろぐろと墨をぬりつゝ秋風を聴く」をめぐり、地図を黒く塗りつぶす行為の象徴性を考察した。
  • 日本大の安元隆子教授は「海外の方は案外(啄木の)都会生活の孤独や都会の中でさまようということに関心を持っている」と指摘。「世界の皆さんに読んでもらうには、伝記的なことにこだわり過ぎず歌を撰び、翻訳していくことも大切ではないか」と考えを述べた。
    (2021-10-05 岩手日報

 

啄木作品の国際性を探る 国内外の研究者らシンポ | 岩手日報 IWATE NIPPO

 

 

 

 

釧路市幣舞橋の啄木像 -北海道の川を撮る

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クサギ

[北海道の川を撮る!]

秋の散歩に最適な釧路川

秋の一日、釧路市幣舞(ぬさまい)橋周辺を歩いてみる。幣舞橋下流左岸に石川啄木が勤めていた港文館(旧釧路新聞社)と啄木の像があり、港湾や啄木の資料が展示されている。(2021年9月27・28日撮影)


・幣舞公園・松浦武四郎蝦夷地探検の像
・幣舞公園から釧路川にかかる幣舞橋
・フィッシャーマンズワーフMOOから釧路川
石川啄木の像
・港文館・当時の釧路新聞社を復元
・世界3大夕日幣舞橋
・日没後の釧路川

(2021-10-01 かわたび ほっかいどう)

 

[北海道の川を撮る!]秋の散歩に最適な釧路川|かわたびほっかいどう

 

 

 

 

 

一家の扶養責任は20歳の啄木にのしかかり…… 啄木講座

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函館市文学館 石川啄木講座

石川啄木-その生と家族達-」

  • 一家の扶養責任は当時20歳の啄木にのしかかり、終生窮乏と云う生活と闘うことになった。
  • 家族達の思いはいかなるものであったのか。
     
       講師 櫻井健治(日本近代文学会会員)
       日時 2021年10月16日(土)午後2時
       会場 函館市公民館講堂(函館市柳町12-17)
       参加料 500円

 

【講座・講演会・その他行事】函館市文学館 / 函館市文化・スポーツ振興財団

 

 

 

企画展「啄木と鉄道」盛岡 石川啄木記念館 9/28〜2022/01/23

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第15回企画展「啄木と鉄道」 チラシ

石川啄木記念館

第15回企画展「啄木と鉄道」

開催期間:令和3年9月28日(火)~令和4年1月23日(日)
場所:石川啄木記念館展示室 企画展示コーナー

啄木の故郷に鉄道が開通したのは、明治24年、啄木が満5歳の時でした。

当時の最寄り駅は好摩駅。啄木が「霧ふかき好摩の原の/停車場の/朝の虫こそすずろなりけれ」と詠んだ駅です。今年で開業130年となります。

近代化の象徴である「鉄道」が導入され、発展をしていった明治時代を生きた啄木。「鉄道」を通して、啄木の人生や作品を紹介します。

また、岩手県北地域を中心に明治時代の面影を残す鉄道遺構を取り上げ紹介します。啄木の暮らした時代や作品の舞台を感じていただければと存じます。
石川啄木記念館)

 

詳細 第15回企画展「啄木と鉄道」- 石川啄木記念館

 



講座・ワークショップ詳細

第15回企画展関連講演会「啄木と鉄道について」

開催日・期間:令和3年10月24日(日)時間:13:30~15:30

場所:渋民公民館(姫神ホール内)2階 大会議室
講師:鳥取邦美(当館学芸員

第15回企画展「啄木と鉄道」の関連講演会です。

明治24年満5歳の時、ついに日本鉄道上野-青森間が全通し、啄木の故郷には好摩駅が開業しました。それ以来、実はどこに行っても鉄道がある場所で暮らした啄木。「鉄道」とは彼にとってどんな存在だったのでしょうか。

 

詳細 第15回企画展関連講演会「啄木と鉄道について」- 石川啄木記念館

 


 

講座・ワークショップ詳細

第15回企画展「啄木と鉄道」ギャラリートーク《全4回》

開催日・期間:令和3年10月3日(日),31日(日),11月28日(日),12月26日(日)

時間:各日とも14:00~14:30
場所:石川啄木記念館 ラウンジ
第15回企画展「啄木と鉄道」について、学芸員がわかりやすく解説!

 

詳細 第15回企画展「啄木と鉄道」ギャラリートーク《全4回》- 石川啄木記念館